転職するなら教育体制のある介護施設へ

2017年より介護福祉士の受験資格に介護福祉士実務者研修の受講及び修了が加わり、受験者数が半減した。介護福祉士実務者研修の受講だけでも安くない費用と時間がかかり、働きながらの受講は容易ではない。それでも、教育体制を整えている事業所は徐々に増えてきている。転職する場合はそういうところを選ぶと良いだろう。

キャリアパス制度を用いているところは、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士などの資格を取ることを推奨し、講座を開くこともあれば、受講費や受験料を負担してくれることもある。受講している間は有給扱いにしてもらえれば、生活費に困ることなくキャリアアップが叶うだろう。

この他の研修には、一般企業が実施するような新人研修や中堅スタッフ研修、管理職研修など段階を踏んでいく内容の研修や、医療機関での実務研修、マナー研修などが挙げられる。近年介護職員による虐待報道が流れることが多く、利用者やその家族に不安が広がっているため、こうした研修を行うことでその不安を払拭できる可能性がある。

教育体制を整えていると言う事業所であっても、傍から見てどの程度整っているかはわからない。面接の際に研修内容を具体的に聞いたり、施設見学の際にスタッフの挨拶や仕事ぶり、介護福祉士の割合などをチェックしたりすると良い。教育体制が整っている施設は、おのずと雰囲気に現れるものだ。スタッフに意欲が感じられる施設を選ぶと、順調なキャリアパスが描けるかもしれない。